浅田稔「ロボット未来世紀」 ― 2008年12月30日 09時17分20秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/16/4010858
ロボット未来世紀、脳、身体性、知能ロボット、インテリジェンス・ダイナミ
クス
で紹介した「ロボット未来世紀」。テキスト買ってきました。
表紙をめくると、いきなり、CB2というヒューマノイドロボットの写真があ
って、これがインパクトあるわ。
赤ちゃんの脳の発達を調べるロボットだそうですが、肌の色が青白いことも
あって、なんか、不気味。^^;
カラーページの最後には、人間の女性そっくりのアンドロイド。これもイン
パクトあるわ。
関連した話を書くと、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NCBY6I/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2009年 02月号 [雑誌] (雑誌)
の冒頭NEWS SCAN欄に、「「不気味の谷」の奥深く」という記事があります。
なまじ、ロボットが人間に似てくると、親しみが減って、人間は不気味さを
感じるようになるんだって。ほんとにそっくりになるとまた親しみを感じるん
だけど、その前に深い谷ができる。これが「不気味の谷」。
1970年に森政弘東京工業大学名誉教授が提唱した考えだそうです。これが再
検討されているそうです。
あ、要約しなくてもよかった。ちゃんと記事が読める。
http://www.nikkei-science.com/topics/bn0902_1.html#1
「不気味の谷」の奥深く
をどうぞ。
これだけだと図がないし、欄外にある、「ポーラー・エクスプレス」という
CGアニメ映画が薄気味悪いと批判された話もないですね。
このアニメを作ったソニー・ピクチャーズ・イメージワークスでは、今後、
サッカード(個視微動)という眼球の微小高速運動を入れるそうです。
サッカードの話は、どこかほかでも読んだ。なんだっけ?
ピクサーは、キャラクターデザインにあたっては、森先生の助言からさほど
遠くない姿勢をとっていて、リアルに描くことを追求しすぎてはいけないそう
です。
おれ、これで思い出した。
大失敗して、スクウェアの経営までおかしくしたCGアニメ映画「ファイナル
ファンタジー」。同時期に観たディズニーとピクサーの「モンスターズ・イン
ク」。これは、対照的だと思ったの。
ファイナルファンタジーは、リアルさを追求したけど、映画的リアルさの追
求ではない。リアルさが映画から浮いている。一方、モンスターズ・インクは、
映画の中でのリアルさ、映画的リアルさを追求していて、そのリアルさが映画
としてしっくり溶け込んでいる。
この差はでかいなあと。映画というものを本当に深く理解しているかどうか
の差が、残酷なほど、もろに出たなと思いました。
これも、書くといって書いてない
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/28/3714428
勝間和代・小飼弾対談
の批判につながる話。
勝間さん、弾さんは文学的読解力がないでしょ。データ処理はできても、深
いところが読めないし、だから知的生産ができない。それと同じで、スクウェ
アも映画的読解力がなくて、芸術的表現ができなかったということなんです。
「ロボット未来世紀」に戻ると、これ、ロボットを巡るいろんなこと、ロボ
ット研究からみえてきた人間のいろんなこと。心とは、知能とは、身体とは、
社会とは、その他、もろもろを、平易にうまく解説してありますね。
ロボットだけじゃなくて、AI(人工知能)の入門としてもいい。身体が脳を作
るという身体性の話もある。
互いを観察することで、明示的ではない、暗黙のコミュニケーションが成立
して、ロボットが協調行動を取るようになる。そういう一種の社会性を獲得し
ていく様子は、面白いというより、衝撃的でした。
これで、税込み683円だもんね。
しかも、NHK教育テレビだから、日本全国津々浦々まで放送が見られる。さ
らにしかも、番組の素材であるロボットから、研究者から、そして番組制作チ
ームも全部日本で賄えるわけでしょ。
こんなすごい番組を、当たり前のように作って、当たり前のように放送して
しまうんだもんね。
民放テレビのパラエティ番組なんて、ジャニーズと吉本に支配されているか
ら、出演者が似たり寄ったりだし、アイデアもないし、バラエティの癖に、ち
っとも多様性という意味でのバラエティさがない。
その点、この番組をはじめ、NHK教育テレビの番組のバリエーションはすご
いね。
改めて、日本のロボットとNHK教育テレビの凄みを思い知らされました。
番組のウェブは、
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200812/monday.html
知るを楽しむ この人この世界 ロボット未来世紀 浅田稔
テキストは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4141895083/showshotcorne-22/
この人この世界 2008年12月-2009年1月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月) (単行本)
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/16/4010858
ロボット未来世紀、脳、身体性、知能ロボット、インテリジェンス・ダイナミ
クス
で紹介した「ロボット未来世紀」。テキスト買ってきました。
表紙をめくると、いきなり、CB2というヒューマノイドロボットの写真があ
って、これがインパクトあるわ。
赤ちゃんの脳の発達を調べるロボットだそうですが、肌の色が青白いことも
あって、なんか、不気味。^^;
カラーページの最後には、人間の女性そっくりのアンドロイド。これもイン
パクトあるわ。
関連した話を書くと、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NCBY6I/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2009年 02月号 [雑誌] (雑誌)
の冒頭NEWS SCAN欄に、「「不気味の谷」の奥深く」という記事があります。
なまじ、ロボットが人間に似てくると、親しみが減って、人間は不気味さを
感じるようになるんだって。ほんとにそっくりになるとまた親しみを感じるん
だけど、その前に深い谷ができる。これが「不気味の谷」。
1970年に森政弘東京工業大学名誉教授が提唱した考えだそうです。これが再
検討されているそうです。
あ、要約しなくてもよかった。ちゃんと記事が読める。
http://www.nikkei-science.com/topics/bn0902_1.html#1
「不気味の谷」の奥深く
をどうぞ。
これだけだと図がないし、欄外にある、「ポーラー・エクスプレス」という
CGアニメ映画が薄気味悪いと批判された話もないですね。
このアニメを作ったソニー・ピクチャーズ・イメージワークスでは、今後、
サッカード(個視微動)という眼球の微小高速運動を入れるそうです。
サッカードの話は、どこかほかでも読んだ。なんだっけ?
ピクサーは、キャラクターデザインにあたっては、森先生の助言からさほど
遠くない姿勢をとっていて、リアルに描くことを追求しすぎてはいけないそう
です。
おれ、これで思い出した。
大失敗して、スクウェアの経営までおかしくしたCGアニメ映画「ファイナル
ファンタジー」。同時期に観たディズニーとピクサーの「モンスターズ・イン
ク」。これは、対照的だと思ったの。
ファイナルファンタジーは、リアルさを追求したけど、映画的リアルさの追
求ではない。リアルさが映画から浮いている。一方、モンスターズ・インクは、
映画の中でのリアルさ、映画的リアルさを追求していて、そのリアルさが映画
としてしっくり溶け込んでいる。
この差はでかいなあと。映画というものを本当に深く理解しているかどうか
の差が、残酷なほど、もろに出たなと思いました。
これも、書くといって書いてない
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/28/3714428
勝間和代・小飼弾対談
の批判につながる話。
勝間さん、弾さんは文学的読解力がないでしょ。データ処理はできても、深
いところが読めないし、だから知的生産ができない。それと同じで、スクウェ
アも映画的読解力がなくて、芸術的表現ができなかったということなんです。
「ロボット未来世紀」に戻ると、これ、ロボットを巡るいろんなこと、ロボ
ット研究からみえてきた人間のいろんなこと。心とは、知能とは、身体とは、
社会とは、その他、もろもろを、平易にうまく解説してありますね。
ロボットだけじゃなくて、AI(人工知能)の入門としてもいい。身体が脳を作
るという身体性の話もある。
互いを観察することで、明示的ではない、暗黙のコミュニケーションが成立
して、ロボットが協調行動を取るようになる。そういう一種の社会性を獲得し
ていく様子は、面白いというより、衝撃的でした。
これで、税込み683円だもんね。
しかも、NHK教育テレビだから、日本全国津々浦々まで放送が見られる。さ
らにしかも、番組の素材であるロボットから、研究者から、そして番組制作チ
ームも全部日本で賄えるわけでしょ。
こんなすごい番組を、当たり前のように作って、当たり前のように放送して
しまうんだもんね。
民放テレビのパラエティ番組なんて、ジャニーズと吉本に支配されているか
ら、出演者が似たり寄ったりだし、アイデアもないし、バラエティの癖に、ち
っとも多様性という意味でのバラエティさがない。
その点、この番組をはじめ、NHK教育テレビの番組のバリエーションはすご
いね。
改めて、日本のロボットとNHK教育テレビの凄みを思い知らされました。
番組のウェブは、
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200812/monday.html
知るを楽しむ この人この世界 ロボット未来世紀 浅田稔
テキストは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4141895083/showshotcorne-22/
この人この世界 2008年12月-2009年1月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月) (単行本)
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年02月06日 03時38分29秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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だいぶ遅くなったけど、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/16/4010858
ロ
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だいぶ遅くなったけど、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/16/4010858
ロ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年02月06日 03時38分29秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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だいぶ遅くなったけど、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/16/4010858
ロ
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だいぶ遅くなったけど、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/16/4010858
ロ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年08月19日 05時56分29秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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YouTubeで見つけたのですが・・・。
歯科実習用ロボット「シムロ
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YouTubeで見つけたのですが・・・。
歯科実習用ロボット「シムロ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年12月27日 06時49分58秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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さ・え・ら書房の「目で見る数学」というのがあって、評判が
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さ・え・ら書房の「目で見る数学」というのがあって、評判が
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年09月19日 02時22分10秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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これ、面白そう。お買い上げ、ありがとうございます。
http://www.amaz
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これ、面白そう。お買い上げ、ありがとうございます。
http://www.amaz
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年01月14日 03時12分40秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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NHK教育の「NHK高校講座 情報A」の「第17回 近未来のロボット」。
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NHK教育の「NHK高校講座 情報A」の「第17回 近未来のロボット」。
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年03月29日 03時55分10秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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養老孟司さんの「大言論」が3冊、シリーズとして出ますね。
ま
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養老孟司さんの「大言論」が3冊、シリーズとして出ますね。
ま
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年08月28日 23時36分56秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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日経サイエンス別冊「ロボットイノベーション」が出ています。
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日経サイエンス別冊「ロボットイノベーション」が出ています。
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2013年02月12日 06時24分17秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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高くて難しそうな本なのに、お買い上げありがとうございます。
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高くて難しそうな本なのに、お買い上げありがとうございます。
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2013年08月08日 06時20分49秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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今年の夏の映画、個人的には、この3つ、この順で期待している。
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今年の夏の映画、個人的には、この3つ、この順で期待している。
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